楽天の野村監督の著書「野村ノート」から抜粋させていただきますと、

打者の考えは４パターンあり、

Ａ、直球に重点を置きながら、変化球にも対応しようとする。
Ｂ、内角か外角、打つコースを決める。
Ｃ、右翼方向か、左翼方向か、打つコースを決める。
Ｄ、球種にヤマを張る。

そして、打者のほとんどがＡタイプだということです。

これについてはまた機会があれば、僕の意見も交えて書いていきたいと思います。

まあそれはさておき、今回は、打者がＡタイプであることを前提に話を進めていきます。


さてタイミングの話に戻しますが、まず僕がどこを見て「タイミングの取り方が悪い」と言っていたのかを説明します。

それは打者のステップです。

どういうステップが良くて、どういうステップが悪いのかは後回しにして、何故ステップと打者のタイミングに関係があるのかについて説明します。


ステップは打つときに右打者なら左足を上げて踏み込む事ですが、この「踏み込み」がタイミングと大きく関わってきます。

ストレートを待っていた場合、当然ストレートに対して振り遅れないように踏み込みます。

ここで、もしストレートのタイミングで踏み込んで変化球が来た時、バットを振るのを遅らせなければなりませんが、踏み込んでからバットを振るのを遅らせるのはほぼ不可能です。

実際のバッティングは「踏み込む→振る」というような段階的な動作ではなく、踏み込んだ時には既にスイング